教員の休憩時間
私は公立小学校の教諭です。
仕事の時間は法定で7:45。
休憩時間は45分。
さて、みなさんは休憩時間に先生が何をしているかご存知ですか?
正解は、「給食指導」です。
12時ごろ4時間目が終わり、給食→昼休みなのは皆さんもよくご存知かと思います。
そのときの先生、休んでいましたか?
今、ご自分が働いているときの休憩時間と比べて、どんな感想を抱くでしょうか。
先生って本当に休憩時間ないんですよ。
給食ほっぽっとく訳にもいかないし。昼休みは指導入ったり学校によっては子どもが遊んでいるの見てなきゃいけなかったり。
正直ね、違法なんです。
教員も労働者なので、休憩時間は完全に自由(外出てもいい)にしないと本当はいけないんです。
とまぁ、今回はここまで。
追記あれば追記します。
今、戦いの準備を進めています。
イマドキ教員のマインドセット
残業はするしかない。
休憩時間もとれないけど仕方ない。
これが昔からの教員の考え方ですね。
それが今の世の中に、そして若者にあっていないということが倍率にあらわれている訳ですな。
だってブラックだもん。みんな文句言ってるし聞いたことあるけど変わらないんでしょ?じゃあ教員になるのはやめておこうかな。
当たり前ですよね。
少しでも変えていきたい。奴隷同士鎖の大きさを自慢している場合ではありません。
残業したらその分給料をもらう。残業は過労死レベルを越えない。そもそも残業代が出ないなら定時で帰れるように仕事を管理する。
当たり前のことを当たり前にしていきましょう。
前置きが長くなりましたが、
これからの教員がもつといいんじゃないかなぁ。というマインドセット(考え方)は、
①まず、本 当 に 子どものためになっているか考える。
そんなに丁寧に過保護に事前準備することが必要ですか?子どもでもできることを自分でわざわざ定時後にやっていませんか?
また、その行事を残すことが本当に子どものためになりますか?費用対効果、つまりコスパが悪すぎませんか?代替案で十分ではないですか?
②適当でも死にません。
そんなに気合い入れなくて大丈夫。必死にならなくて大丈夫。テキトーはあまりよくないかもしれませんが、適度に、適当に肩の力を抜いても仕事はできます。
③諦めも肝心です。
メリハリって大切ですよね。締めるとこは締めないと学級って荒れるしね。
ただ、提出物や宿題ってもう明らかに出せないお子さん(保護者も含め)いるじゃないですか。詰めても怒鳴っても仕方ありません。いっそ諦めちゃいましょ。自分の心を守るために。
いい行いは褒めて、害は叱り、堕落は無視でもよいです。自分のためにも、周りのためにも。
④優先順位
1番普通で1番大切かもね。
やるべきことやって帰る。
そのために若手は先輩や主任に優先順位を教えてもらってとにかくそこまで終わったら帰ることを宣言する。
主任や中堅は自分も早く帰り、若手も帰す。全員がだらだら残ることをよしとしない環境を作れるといい学校になるんだよなぁ。
そんなポイントをおさえながら、気楽に仕事が出来ればいいですね。
今年の私の目標です。
4月、どこのどんな環境の学校に異動になっているやら。
定時退勤のすゝめ
新年からやる気のなくなってきた人間です。
今回は私が定時退勤できるようになってきた方法について。
方法は簡単、定時退勤になったら帰るんです。
大切なのは、事前に周囲に伝えること。環境によって難易度が違いますが、主任や相方、ブロックの方などに、理由をつけて(適当な理由でいいんです)「今日は早めに帰らせていただきます〜」。
これが言えればもう勝ち。だって拒否できないから。
仕事が定時ごろに発生して、そこで「定時だから帰ります」、はカドがたちますよね。だから難しいんですよね。
なのでとにかく月に1回くらいそうやって定時で帰ります。大嘘でいいんですよ、どうせ確かめようがないんだから、両親の介護が…でも病院の送迎でもなんでも。
そして月に3、4回、週に1回…と、まわりに早く帰る人なんだ、と認識させることが肝心なんです。
だんだん何も気にならなくなるし、やってみると他の同僚も帰宅時間が早くなったりといい影響があるようです。
ぜひお試しあれ。
田中まさお先生方の裁判を受けて
教員の残業代請求訴訟について。
今回争点となったのは、原則的に業務内容が現行の給特法に基づいたものかどうか、という点。
①確かに校長からの命令はあった、が、超過勤務となるまでには至らない仕事。
②校長からの命令(を証明するもの)がなく、自発的にやっていたと認められる仕事。
という結論となり、敗訴に至ったというわけですな。
これを受けて、特に②
校長は明確な指示を出していないため、自発的に行っていたと認定されてしまった仕事について。
原則、「教員にどんな仕事が割り振られていくのか」ということは年度始めに、校務分掌という形で決まっていく。(体育主任だったり、情報主任だったり、各教科の責任者というものだったり。)
その後は、その分掌をもとに、前年度作成された計画に沿って仕事を進めていくわけだな。
もちろんそれだけなわけがなく、毎日の授業や授業準備(教材研究といったりする)、担任であれば普段の学級経営があり、児童指導があり、保護者対応があり、だ。
そしてもちろん仕事が片付かず、残業している分は「自発的な仕事」と認定されているのだ。
頭にこないわけがない。
正直に言わせていただけば、平均残業時間が非常に高い現状は、管理職の管理不足としかいいようがない。
普通の会社であればね。
特に上記の分掌による負担感の違いも大きい。特に若手と呼ばれる世代は、重たい仕事を振られてしまうことが多い。(自発的に仕事している、とは一体なんなのか)
ただ、「今までそうしてきた」から校長はその業務量を大幅に見直すことはしないし、「今までそうしてきた」からベテランの先輩方は拒否感があるし、「今までそうしてきた、と言われているから」若手もその歯車に組み込まれるしかないわけだ。
そこに現場が改善しない原因があることも否めない。
常識的に考えてあり得ない業務量に関して、体がもたない人は一定数いることはご存知だろう。
その人たちは、おかしいのだろうか。
「他の皆はちゃんとやっているのに、何で私は普通にできないのだろう」と自己嫌悪するのは、普通のことなのだろうか。
「周りも皆そうだし、今までもそうやってきたし、文句を言っても変わらないから…」と諦めてしまうことは本当に正しいのだろうか。
前の記事で教員の休憩時間に触れたが、「みんなそうだから…」といって法律に守られているはずの休憩時間をとらなくていいのか。
休憩時間まで「自発的に働いている」と認定されていいのか。
とっちらかった文章となったが、
まずは教員、管理職、教育委員会が現状を認識し、適法かどうか考えなければならない。
遵法意識が非常に薄いのだ。
そして学校を取り巻く家庭、地域、社会がそれを認識するまで声を挙げなければいけない。
世論、インフルエンサーに助けてもらう場面もあるだろう。
そこまでしないと、解決はしない。
今、教員たちが#教師のバトンを筆頭に現状と困り感を声に出してあげている。
ここまで聞いて、このように文句を言う連中に対し「教師のくせに」「子どものことを考えてないのか」と言えますか?
教員の休憩時間
公立小中学校において、もちろんですが仕事なので休憩時間が設定されています。
8:00から16:30までの勤務であれば、45分の休憩が設定されています。
これは、一般の企業と同じで、
労働基準法第34条
労働時間が 6時間を超え、8時間以下の場合は少なくとも45分 8時間を超える場合は、少なくとも1時間の休憩を与えなければならない
が公務員にも適用されるわけです。
大体の学校は、
業間活動
(あの2時間目が終わったあとの少し長い休み時間)
に15分程度、
昼休みに30分程度設定されていることが多く、
計45分、ということですね。
ちょっと教員以外の方にも考えてほしいのですが、
その時間、先生方は休み時間になっていましたか?
働いている人はもっと想像しやすいと思いますが、あなたの"休み時間"と
今挙げた教員の"休み時間"
同じものだ!と思いますか?
現状、先生方は休憩時間がないことに困っています。
が、鍛えられてきている、またはそれに慣れてきて休憩時間がないのが当たり前になってしまっている
ことにより本来守られるべき法律が守られていないんです。
考えてほしいのですが、本来休憩時間である
業間、または昼休みに様々な仕事や行事、集会など
ありませんでしたか??
転職してこの業界に来ましたが、明らかにおかしい。
嫌なら辞めろ、というお声が聞こえてきそうですが。
待遇の改善(しかももともと良いものをもっと良くしてくれ!じゃなくてマイナスから始まっているものをゼロに戻してくれ、という願い)が望めない職業って
おかしくないですか?っていう話。
何かお困りのことがあったときは、素直に管理職に伝えるのがいいと思います。記録をとりながら。
休憩時間を45分取りたいのですが。
自由にならないといけないので、外出もしたいのですが。
その返答を録音して、理詰めでいけば負けないはずなのです。
今は自分に言い聞かせています。
頑張ります。
文句を言おう!教員!
- こんにちは。
教育現場にひたすら文句を言う30代の教員しおです。
残業とかね。仕事量とかね。
教員は残業手当もらってないの、ご存知ですか?
ただね、何が悪いかって、校長じゃありません。
教育委員会じゃありません。制度が悪いのです。
現行法上はそう規定されているし(給特法、という法律)、どんどん仕事は降りてくる。部下は死んだ目をしているか、裏で文句を言っている。
言わば校長、教育委員会だって板挟みになっていることは容易に想像できる。
そもそも校長の世代は仕事を削るという概念なかったはずですからね。
そんなのに期待するのもまぁ、可哀想かもって話で。
それならどうするかってことですけど、文句を言うんです。ブログで、SNSで。そしてリアルで。
世論というか、現代日本の風潮として、一瞬でも何かバズったり、インフルエンサーが集まって注目しだすと、流れが変わるのです。
そのために、文句を言おう。労働環境の悪さを一人ひとりが自覚し、訴えよう。
定時で、帰ろう。
教員じゃないみなさんにも、現状を知ってほしい。そして、拡散してほしい。
そんなひたすら文句を言っているトムですが、これからもよろしくお願いします。